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左目をえぐられた岩松院の仁王

所在地長野県上高井郡小布施町雁田(岩松院)
年代伝承(口承)
登場鈴木久五郎、仁王を引き取りに行った矢島村の世話人
出典長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)

どんな伝承か

岩松院の仁王二体は、もとは戸隠山中院の仁王だった。明治初めの廃仏毀釈で手放すことになり、岩松院が四十両で譲り受けて安置した。戸隠では芋食い仁王と呼ばれ、近在の農家が馬鈴薯を供えて豊作を祈り、健康と力強さにあやかって大わらじが何十足も納められたという。明治三年四月、引き取りに矢島村の世話人鈴木久五郎ら三十数人が出向き、飯縄原の大座法師のあたりで受け取る段取りだったが、人足の応対が悪いと先方が怒り、ひそかに二体の左目をえぐり取ってしまったといわれる。その傷は後に修理された。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)

『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。

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