縁結びの妻ごい薬師と呼ばれる雁田薬師
どんな伝承か
雁田薬師浄光寺の七不思議の二つ目。嫁がほしければ雁田へおいで、雁田薬師は妻ごい薬師と、昔は唄われていた。妻ごいとは妻乞いのことだろう。雁田のお薬師さんは縁結びの薬師だと言われるが、もとは祈願の寺がいつしか縁結びの薬師になったことも不思議の一つに数えられる。四月八日と十月八日の縁日には、この土地から嫁いだ人は必ず里帰りしてお参りするのが習わしだという。
原典より
「雁田のお薬師さんは縁結びの薬師さん」というが、祈願寺が縁結びの薬師になったことも不思議のひとつ。—— 信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
信州七不思議(降幡利治・1984年(昭和59年))
『信州七不思議』は、降幡利治が昭和五十九年に著した信州各地の七不思議を集めた本である。諏訪大社上社と下社の御神渡りや筒粥に始まり、松原湖、生島足島神社、川中島古戦場、志賀高原、浄光寺、雲上寺、立石など県内各地に伝わる七不思議を、町村誌などの資料と聞き取りをもとに記す。各地の七つの事柄を箇条に掲げて関わる社寺や史跡の解説を添えるガイド風の構成で、序では越後の人が信州人の気質を評した七不思議を紹介する。