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酒を買いに来た明徳寺の弥勒

所在地長野県長野市松代町豊栄赤柴(明徳寺)
年代伝承(口承)
登場(類話)
出典長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)

どんな伝承か

明徳寺の弥勒菩薩にまつわる話。昔、松代の酒屋に、明徳寺の小僧だと名乗って毎晩酒を買いに来る者がいた。年の暮れになっても代金を払わないので主人が寺へ取り立てに行くと、和尚には覚えがない。小僧を全員集めてもらっても、いつもの小僧はいなかった。その夜もやって来たので捕らえて縛っておくと、朝には縄をつけたまま逃げ出していた。薄く積もった雪の上に足跡が点々と続き、明徳寺の弥勒堂の中で消えていた。見れば弥勒さまの体に縄がかかっている。酒屋は弥勒の化身だとして和尚に代金を払わせたが、その店はしだいに寂れてつぶれたという。今もこの仏に酒を供えて願をかける人がいる。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

長野県史 民俗編 第4巻 3 (北信地方 ことばと伝承)(長野県史)

『長野県史 民俗編 第4巻(三)北信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち北信地方の伝説の章を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・沢と道・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌の順に、条ごとに採集地を添えて短い伝えを並べる。戸隠の鬼女紅葉、黒姫と大沼池の大蛇、久米路橋の人柱、秋山郷の平家伝説など、善光寺平から奥信濃にかけての土地に結びついた話が多い。

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