奥方の病を救った岩井堂の二仏石
どんな伝承か
祢津西宮の宮ノ入にある岩井堂に安置された石。祢津五千石の領主、松平采女正忠節の奥方である了照院が病に苦しみ、神仏に祈り続けていると、夢枕に二体の仏が立った。病から逃れたければ大石を二つ探し、自分たちの像を刻んで心をこめて祈れという告げだった。夫の采女正は役人に大石を探させ、釈迦と多宝の二仏を彫らせて岩井堂に納めた。これをお姫さまの大石と呼んでいる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
長野県史 民俗編 第1巻 3 (東信地方 ことばと伝承)(長野県史)
『長野県史 民俗編 第1巻(三)東信地方 ことばと伝承』は、長野県史の民俗編のうち東信地方の伝説と世間話を抜き出したものである。植物・石・水・塚・坂と峠・山・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・社寺・地名・禁忌などの伝えを、条ごとに採集地を添えて収める。双子池や白駒の池の主、望月の駒、甲賀三郎、ごまを作らない村々の禁忌、京の岩・宮下・菱野村の七不思議など、佐久・小県の土地の伝えが並ぶ。