トップ > 宮城県の伝承 > 仙台市

毒を告げに来た鶏の墓と黒猫

所在地宮城県仙台市太白区長町(宗禅寺)
年代寛文年間(約300年前)
登場宗禅寺住職と檀家某家、村上岱助、斎藤養治、報告者
出典宮城県史 民俗編

どんな伝承か

仙台市長町、広瀬川南岸の茂ヶ崎(大年寺山)北麓の崖上に青竜山宗禅寺がある。山門を入った左側に俗に鶏の墓と呼ばれる小さな墓石があり、「不是人間之塔」と刻まれ、寛文十三年癸丑の年号が読まれる。寛文年間、この寺の住職が夢を見た。夢に立った鶏は、自分は檀家某家の飼鶏で、同家の古猫が一族を毒殺しようと企てているのを知らせようと毎夜鳴いたが、縁起が悪いと殺されて川に捨てられたと訴え、和尚に代わって知らせてほしいと頼んだ。翌朝、住職が六郷堰へ行くと鶏の亡骸が浮いており、某家を訪ねて話すうち、黒猫が汁鍋の上を飛び越え尻尾の先を浸すのを見た。竹の伐り株には毒虫が腐って溜まっていたという。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

宮城県史 民俗編(茂木徳郎(「妖怪 幽霊」の章)・宮城県史シリーズ)

『宮城県史 民俗編』は宮城県の県史の民俗編で、ここに収めるのは茂木徳郎が執筆した章「妖怪 幽霊」である。山・道・木・水・海・雪・家など出現の場所による分類に沿って妖怪変化を論じ、幽霊とヒトダマ・死霊・生霊の観念を考えたうえで、県内の妖怪・幽霊・動物変化の伝承を郡・町村名を添えて集める。序説・本論・事例篇・参考の順に並び、序説では昭和二十四年の迷信調査と昭和三十年のNHK仙台中央放送局の調査にも触れる。

種別から探す

鶏夢告化け猫毒墓

仙台市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『宮城県史 民俗編』の伝承