赤エイの神様にお辞儀したカレイ
どんな伝承か
またある年の満潮のとき、川の水が逆流し、川下から大きなカレイが群れになってさかのぼってきた。群れは品の木にある赤エイの神様の社の前まで来ると、いっせいに頭をもたげて、お辞儀をするようなしぐさをした。見ていた人々は、カレイも赤エイの神様にお礼参りに来たのだと言って不思議がったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
むつ市史 民俗編(むつ市史)
『むつ市史 民俗編』の口承の章から、下北に伝わる伝説と世間話を抜き出したものである。苫生野や田名部川の口碑、蠣崎氏や落人の宝の伝え、恐山の開基と天狗・霊話、常念寺の仏、横迎町の竜神と河童、行人塚、半太窪、飯綱の噂、奥内・関根・大湊・田名部の狐の話などを収める。菅江真澄の紀行の記事を引きながら、むつ市とその周りの土地の伝えをまとめている。