阿江木氏の館跡と坪之内
どんな伝承か
式部には、大庭(王庭)と呼ばれる数百メートル四方に及ぶ広い土地がある。その中央に東西五十間、南北七十間という館の跡が残り、北西の側には土塁の一部と堀の跡が今も見られる。南西にそびえる山の上の式部城を治めた阿江木氏が住んだ館の跡だと言われる。いまここに建つ民家は坪之内と呼ばれており、昔からの言い伝えにある「つぼね」の跡に建てられたためで、つぼねとは局、すなわちお局様のことだと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
望月町誌 第2巻 (民俗編)(望月町誌)
『望月町誌 第2巻(民俗編)』の伝説の節を抜き出したものである。旧望月町(いまの佐久市)の集落ごとに、植物・石・清水と池・岩穴と塚・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・稲荷・動物・巨人・化け物・禁忌・カッパ・地名の伝えを並べる。望月の駒と生駒姫、梅円坊の化け物退治、彦狭島王の王塚、長者原の長者、ゴマを作らない村々の言い伝えなどが見える。