高崎の犬が退治した音正寺の化け猫
どんな伝承か
城光院の南に、昔、音正寺という寺があった。今は廃寺となって跡形もない。一時住職のいない時期があり、そのころ毎晩化け物が寺に現れては、古沢、古道、古太鼓、高崎のタンポロリンにはこのことを聞かせるな、と歌いながら跳ね踊った。ある人が高崎まで出かけてタンポロリンとは何かと尋ねると、それは犬であった。その犬を借りて連れ帰り、化け物を退治させた。犬にかみ殺された化け物の正体は、年老いた猫だったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
望月町誌 第2巻 (民俗編)(望月町誌)
『望月町誌 第2巻(民俗編)』の伝説の節を抜き出したものである。旧望月町(いまの佐久市)の集落ごとに、植物・石・清水と池・岩穴と塚・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・稲荷・動物・巨人・化け物・禁忌・カッパ・地名の伝えを並べる。望月の駒と生駒姫、梅円坊の化け物退治、彦狭島王の王塚、長者原の長者、ゴマを作らない村々の言い伝えなどが見える。