老婆を池の湯に誘ったヨシ池の狸
どんな伝承か
昔、向反の裏谷にお藤という老婆が暮らしていた。家から少し離れた所にヨシ池という池があり、そのそばにすむ狸が毎晩お藤をだましにやって来た。お藤はなかなか乗せられなかったが、夜ごとしつこく来るので、とうとうだまされて一緒にヨシ池へ出かけた。とてもよい湯だから入れと誘われて池に入ると、そのまま上がれなくなり、お藤は命を落としたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
望月町誌 第2巻 (民俗編)(望月町誌)
『望月町誌 第2巻(民俗編)』の伝説の節を抜き出したものである。旧望月町(いまの佐久市)の集落ごとに、植物・石・清水と池・岩穴と塚・城と屋敷・田と原・地蔵や観音・稲荷・動物・巨人・化け物・禁忌・カッパ・地名の伝えを並べる。望月の駒と生駒姫、梅円坊の化け物退治、彦狭島王の王塚、長者原の長者、ゴマを作らない村々の言い伝えなどが見える。