斬られて肩に傷を負った地蔵
どんな伝承か
川崎町の竜雲寺の山門前に、昔、石の地蔵さまが立っていた。ところがこの地蔵さまは真夜中になると大入道になって通行人を脅かすので、人通りも稀になってしまった。ある夜、梁川庄八という浪人侍が通りかかると、やはり大入道が現れた。庄八が抜く手も見せず斬りつけると、カチンと音がして化物は消え失せた。翌日行ってみると、右肩を切られた地蔵さんが立っていた。土地の人はそれから庄八袈裟切りの地蔵と呼び、今日も祀っている。大入道は狸が化けたのだろうということであった。
原典より
竜雲寺山門前に、昔、石の地蔵さまが立っていた。—— 宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
宮城県史 民俗編(宮城県史シリーズ・昭和中期(推定1960-1970年代))
宮城の民間信仰と禁忌(宮城県史民俗編)/禁忌を破る祟りと火玉/河童・狐狸の怪/年中行事と俗信/地域の幽霊・妖怪伝承