首から上の病を治す可児才蔵の地蔵
どんな伝承か
広島城主福島正則の家臣、可児才蔵は一六一三年十一月二十四日、自分が死んだらここに葬って墓を建てよ、三日のうちに墓の背に竹が生える、首から上を病む者がその葉に願えば必ず治してやる、と言い残して世を去った。亡骸は当時山陰道が通っていた矢賀山のふもとに葬られたといい、その墓が広島市の才蔵寺にある。才蔵は知恵者で、蓄えの食糧が尽きかけると地蔵を造って笹を植え、その葉を持てば頭の病が治る、願うときは味噌を、叶えば米を供えよと触れ回ったとも伝わり、「才蔵の味噌集め」の名で残る。やがて御利益は頭が良くなることにも広がり、首相となった加藤友三郎も母と参って帽子を地蔵にかぶせたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。