極楽を騙った蓮華の仕掛け
どんな伝承か
御所山の三十三坊が栄えていた頃、両暁坊と両覚坊という幻術を使う道士がいた。二人は、あの世の人に会わせてやる、極楽をのぞかせてやると言って信心深い人々をだまし、からくりを仕込んだ大きな蓮華の中に入れて殺しては、金品を奪っていた。これを突き止めた北条時頼は、山の土地三百町歩あまりを取り上げたうえで、寺々をことごとく焼き払ったと伝わる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。