旅の六部の金で刻んだ地蔵
どんな伝承か
宝暦二年九月のある日、諸国の霊場をめぐる一人の六部が藤助新田を通りかかり、真木家の分家筋にあたる家に一晩泊まった。夜が明けて家の者が部屋をのぞくと、六部は息絶えていた。持ち物を改めるとかなりの金子が出てきたので、名主や村の衆と相談し、その金で等身大の石の地蔵を刻んで六部の後世を弔った。あわせて、毎年のように村を襲う水害から守ってもらおうと、その地蔵を土手の上に安置したという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
東根市史 別巻 上 (考古・民俗篇)
『東根市史 別巻 上(考古・民俗篇)』の伝説と民話の節を抜き出したものである。山形県東根市の藻が湖と東根・西根の地名、黒伏山の御穴と竜灯、御所山の天狗と甘露水、自牧寺の七妖怪と夢窓国師、マリア観音、若木神社の縁起、大滝の大カツラと乱川の起源、三ッ屋の竜灯や人形渕などの民話を、項目ごとの箇条で収める。