トップ北海道の伝承神恵内村

金属音とともに現れる白装束の女

所在地北海道古宇郡神恵内村
登場丸山剛、体験者・筆者
出典水辺の怪談 ベスト
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どんな伝承か

十年以上前の夏、渓流を撮り歩くカメラマンが同行者と積丹半島のF川に入った。神恵内名物のうに丼を食べ、離村した集落跡の先の橋のたもとにテントを張る。夜半、橋の欄干を棒で叩くようなカーン、カーンという金属音で目が覚めた。霧が出て空気は粘り、朝には音が消えている。翌夜も同じ音が鳴り、うとうとすると暗い滝と白装束で髪の長い女が夢に現れ、二度目は女が大きくなって手招きをした。目覚めると全身が汗にまみれ、同行者も体調を崩し、二人は早朝に撤収した。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

水辺の怪談 ベスト(つり人社・2000年代~2010年代推定)

つり人社が編んだ釣り人の実話水辺怪談アンソロジー。瀬戸内や伊豆大島でのお盆の夜釣りの金縛り、自殺の名所の橋や三段壁で『釣れますか』と声をかけ足音なく消える白装束の女、小笠原父島の原生林に残る日本軍兵士の気配、河口湖のススキ林で消える話し相手、利根川支流で水中から船を掴む男、トーナメント中の憑依と機器故障の連鎖、藻に引き込まれる滝壺など、水辺で釣り人が遭遇した怪異を集める。

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