花嫁行列が避けた夜叉の観音堂
どんな伝承か
城陽市役所近くの市道一号線交差点付近にあった伝承として、一九三九年発行の『城陽町史』に載る話。このあたりに寺田庄司という代官がいて、娘は再婚を繰り返すも不縁続きで、ついに尼となり観音菩薩に仕えた。人々はこの娘を鬼神になぞらえて「夜叉」と呼んだ。娘の死後、観音堂の近くを花嫁行列が通ると、夜叉の祟りで嫁ぎ先から出戻ると恐れられ、街道を避けて通ったという。堂はのちに道路整備で撤去され、夜叉の石塔は寺田共同墓地に移された。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・2000年(平成12年))
『心霊大全――20世紀の超自然現象世界』は、中岡俊哉が二〇〇〇年(平成十二年)に著し、ミリオン出版から刊行した超常現象の総覧である。日本各地と世界各国の怪奇現象・伝説・心霊の地を県別・国別に紹介し、心霊写真・自動書記・憑依などの心霊現象、臨死体験と輪廻転生、透視・念力などの超能力、手かざしの治療を解説する。全六章から成り、巻末に著者インタビュー、著書・ビデオ作品一覧、あとがき、著者略歴を付す。