発狂と殺人事件
どんな伝承か
ある日、フミが庭でも最も木立ちの多い方へゆっくりと歩いて行き、少し間をおいて良助も同じような歩き方でその方へ歩いて行った。良助は木立ちの中にたたずむフミを見つけると、いきなりその場に倒して犯してしまった。納屋へ用のあったハルが通りかかり、止めようとしたが良助に突き飛ばされ、人を呼んだ。駆けつけた者が近づくと、二人は立ち上がってハルに飛びかかり、突き飛ばされたハルは大きな岩に頭を打った。倒れて血を流すハルにフミが馬乗りになって顔や頭をめった打ちにし、良助もところかまわず殴りつけた。引き離されると二人は嘘のように静かになったが、ハルは息絶えた。良助とフミは精神病と鑑定されて病院に入った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
恐怖の事実と悪霊を除く法-本間家の話(中岡俊哉・昭和30~40年代(推定))
本書は千葉県館山市の本間家を舞台にした実例的怪談である。明治時代に栄えた網元・本間家は、大正~昭和初期に長女ふでが神かくしで失踪したことを皮切りに、呪いに見舞われる。昭和19年から本格化した悪霊の祟りにより、家族は原因不明の奇病、憑依、夢遊病、発狂、自殺・他殺による死亡が連続する。行者の指摘により、床下に隠された血で描かれた100年以上前の自画像が呪いの根源であることが判明するも、お祓いは手遅れ。