血の自画像が滅ぼした本間家一族
どんな伝承か
館山市の上野原に、廃墟と化した一軒の家がある。先祖代々そこに居を構えていた本間家の屋敷で、昭和の初めに建てられた二階建ての立派なものであったが、いまは石の門と半ば朽ちかけた塀に囲まれ、木や雑草が生い茂っている。近隣の人々はここを幽霊屋敷と呼んで近づかなかった。昭和の初めのある日、一六歳のふでが忽然といなくなり、神隠しに遭ったのだということになった。一九四四年八月の墓参りののち、当主の良助は原因不明の発熱を繰り返し、二男の勇は身体が勝手に動くようになった。旅の行者は「人間の血で描かれた絵がある。探し出さねば祟りは解けない」と告げたが、絵は見つからなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊大全(中岡俊哉・1970年代~1980年代)
奇怪なお菊人形(心霊大全)/心霊写真と自殺者の霊/北海道の怪奇現象/憑依と祟り/中岡俊哉の心霊蒐集