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一日橋で空車の車夫に礼をさせた女

所在地沖縄県那覇市(一日橋)
年代昭和五
登場駕籠屋さん
出典日本怪談集 幽霊篇

どんな伝承か

沖縄の伊波南哲が伝える話。辻の遊郭から垢抜けた中年の美人が人力車に乗り、南風原村までと告げた。五十がらみの屈強な車夫が空の車を汗だくで引いていくのを怪しんだ者が後をつけると、幽霊が出ることで知られた一日橋のたもとで、車夫は誰もいないのに、こんなに頂いて酒代までと、しきりに頭を下げていた。怒鳴って尻を蹴ると車夫は正気に返った。女はハワイへ出稼ぎに行った夫に女ができて別れ、沖縄に戻ってこの橋から身を投げた美人だったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

日本怪談集 幽霊篇(今野圓輔・今野圓輔・日本怪談集・1969年(昭和44年))

『日本怪談集 幽霊篇』は、今野圓輔が昭和四十四年に編んだ幽霊体験談の集成である。新聞・雑誌・単行本や民俗の報告、編者自身の採集から、影や物音、人魂、生霊、死の知らせ、皿屋敷、戦死者の霊、船幽霊、タクシーに乗る幽霊など、日本各地の人びとが見聞きした怪異を、作家の創作を除き原文を尊重して再録する。十章に分けて各章の頭に編者の解説と注を置き、巻末に産女や子育て幽霊を論じた「幽霊外伝」と木原浩勝の解説を付す。

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