深草の倒れ木がひとりでに起きる
どんな伝承か
百錬抄にはまた、保延四年二月二十四日に深草で倒れていた木がひとりでに起き上がったことが記されている。このことは藤原顕頼から上皇に奏上され、内大臣の藤原頼長に問うと、頼長は漢の昭帝の元鳳三年に上林苑の柳が起き立った例を挙げて答えたという。
原典より
第一例丹波若狭近江の三國境の接觸點に、三國嶽と云ふ高山があるが、其山と丹波の北桑田郡の太悲山との間に當る箇所に、樹齢千年以上の三本の巨大な杉があつた。—— 幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵(岡田蒼溟・幽冥界研究・怪談)
『幽冥界研究資料 第二巻 靈怪談淵』は、岡田蒼溟による霊怪の事例集である。祟る石、出雲の瀧姫行者、神西湖の妖怪、但馬の抜け首、黄金の精、海の牛鬼、天狗などの怪異を、著者自身の見聞や知人の談話、古い文書からの移載によって集め、明治・大正期の出雲や松江周辺の事例を多く含む。項目によっては【解題】や註を添え、事例の後に「第二編」と附録の「天狗考」を続け、巻末の「解説の欄」で生霊・疫神・物体の飛来などを心霊研究の立場から論じる。