ぼくでないぼくに先を越された
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どんな伝承か
平野威馬雄のドッペルゲンゲル体験の第二回。上智大学に入ったばかりのころ、横浜の弁天通りには丸善書店の支店があり、注文した洋書を取り寄せてもらっていた。ある秋の日、本が届いたという通知を受けて弁天通りへ急ぎ、粗いチェックの背広にベレー帽という姿で店に入る。すると店員たちが顔を見合わせ、ただ今お帰りになったばかりでしょう、本はお渡ししましたと言う。通知状も出され、代金も受け取ったと机の上の紙幣と小銭を指さす。身なりも帽子も同じ人物が日本大通りの方へ急いで行き、入れ違いに自分が来たのだという。結局、待望の本は自分でない自分が持ち去ってしまった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
お化けについてのマジメな話(平野威馬雄・幽霊・怪異体験・昭和)
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横浜市の伝承
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