トップ > 福島県の伝承 > 郡山市

伜を連れて消えた狐憑きの四郎介

所在地福島県郡山市三城目
年代延享3年(1746)
登場四郎介
出典疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情

どんな伝承か

延享三年、守山領三城目村の四郎介が伜を連れて欠落した。四郎介は前年から狐憑きのようになり、ときおり駆け出すので親類が捕らえて置いていた。しばらくは具合が良さそうに見えたが、また病気が再発して乱心し、家を出てしまったのである。親類と組合の者が総出で捜したが見つからない。藩は村へ、四郎介は乱心者であるから他領で悪事を働けば村の難儀となり御上の外聞にも関わる、他領から問い合わせが来たら当方の帳外者であると答えよ、と通達した。責任を先まわりして切り離す口上であった。

地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情(昼田源四郎・1985年(昭和60年))

『疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情』は、精神科医の昼田源四郎が昭和六十年に著した、江戸時代の村の医療を描く本である。奥州守山領(現・福島県郡山市の一部)の『御用留帳』を主な史料に、村人の暮らし、医師と医道修行、疫病と祈禱、湯治、乱心と狐憑き、受刑者の治療、行倒れの継ぎ送り、間引きと養育手当などを、書き下した原文を引いて跡づける。序と凡例、全八章、あとがき、注、索引からなり、発行所はみすず書房である。

種別から探す

狐憑き欠落乱心失踪捜索

郡山市の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『疫病と狐憑き-近世庶民の医療事情』の伝承