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渡し場で溺れた母の亡霊

所在地秋田県大仙市長野二日町
年代大正九年
登場鈴木三郎、藤田秀司、佐々木ミツ、渡し場で溺死した女性
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

大正九年頃の話。玉川東の長野二日町に住む佐々木ミツという四十五歳の女が、川西の竹原部落の親戚の嫁入り祝儀に行き、五歳の男の子を連れて夜中に帰ってきた。渡し守が向こう岸の小屋にいたので、自分で子を舟に乗せ、渡し場の綱をたぐった。途中で舟が水巻きに会い、母は綱から手を離してしまい、舟は母子を乗せたまま流された。母は川に落ちて死に、子は翌朝川下で拾い上げられた。母の死体は上がらず、毎夜家の水屋に亡霊が出て多くの人が見た。一週間後に死体が上がり、僧が経を上げるとその日から出なくなった。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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