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行方不明の漁師を守った神明の光り物

所在地宮城県石巻市雄勝町水浜
年代大正七年
登場岩崎としゑ、松谷みよ子、八三郎、遭難した漁師
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

十五浜村と呼ばれていた頃、水浜の八三郎という漁師が、若い者と二人でボートに乗り、メヌキ縄の仕事の最中に流された。村中で三日三晩神に参詣したが見つからない。八三郎は分浜と水浜の境の山にある神明さままで元朝詣りを欠かさぬ人であった。すると日が暮れるたび、その神明さまから光り物が沖へ飛ぶのが見えた。一週間ほどしてよその機械船に発見され、無事に戻された。神おろしをすると神明さまが出て、この者は必ず参って鈴を鳴らすから殺してはいない、毎晩光り物になって沖へ飛び、傘となり蓑となって夜露から守ったと告げた。八三郎自身も、日が暮れると白い傘のようなものがボートの上に大きくかかったと語ったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和〜平成)

松谷みよ子『現代民話考 ― 偽汽車』を小話単位で全525話収録。汽車・船・自動車などの乗り物にまつわる現代の民話・怪談を全国から採集。狐狸が汽車に化ける偽汽車、船幽霊、タクシーに乗る幽霊などを地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明496話・市区町村判明359話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。

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