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浅虫へ向かう車から消えた和服の婦人

所在地青森県青森市大字浅虫
年代昭和四十三年
登場藤林富蔵、タクシー運転手・体験者
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

昭和四十三年十月十四日の深夜、青森市中央タクシーの運転手・藤林富蔵さんは、青森市に帰る途中で三十二、三歳の和服姿の婦人を乗せた。婦人は行き先を「浅虫ヘルスセンター近くまで」とはっきり告げた。目的地に着いて振りむくと、婦人の姿はどこにもなかった。婦人が乗った現場は、たびたび交通事故のあった場所であったという。こうした話は同じ市内のタクシー運転手二、三人が体験しているそうで、当時の地元紙にも取り上げられた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年))

『現代民話考――偽汽車』は、松谷みよ子が編んだ『現代民話考』全十二巻の第三巻で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。鉄道開通のころ狸や狐が汽車に化けたという偽汽車の話、船幽霊や幽霊船など海の怪談、タクシーの幽霊など自動車や列車の怪談と笑い話を、全国の回答者の聞き書きや新聞・雑誌・書籍から集める。三章それぞれの冒頭に考を置き、話ごとに本文と分布を並べて地名・話者・出典を添える。

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