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新幹線工事で追われた白蛇のお宮

所在地群馬県利根郡みなかみ町月夜野上組
年代昭和五十三年
登場文平、回答者、白蛇のお宮を祀る家の主
出典現代民話考 ― 偽汽車

どんな伝承か

昭和五十三年ごろ、月夜野上組の文平さんの家は桑畑の中の藁葺きの大きな家で、氏神が二つあり、うち一つは白い蛇を祀る石のお宮だった。新幹線工事が始まる五年ほど前、文平さんはテレビの取材にそう語っている。文平さんは工事の二年前に高齢で亡くなり、やがて工事でそのお宮を壊すことになった。すると本当に白い蛇がいて皆を驚かせ、あたりをうかがうように舌をひらめかせて草むらへ消えた。新幹線に白蛇が追われたのである。しばらくしてその家の主人も亡くなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 偽汽車(松谷みよ子・現代民話考(ちくま文庫)・2003年(平成15年))

『現代民話考――偽汽車』は、松谷みよ子が編んだ『現代民話考』全十二巻の第三巻で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。鉄道開通のころ狸や狐が汽車に化けたという偽汽車の話、船幽霊や幽霊船など海の怪談、タクシーの幽霊など自動車や列車の怪談と笑い話を、全国の回答者の聞き書きや新聞・雑誌・書籍から集める。三章それぞれの冒頭に考を置き、話ごとに本文と分布を並べて地名・話者・出典を添える。

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