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夫の死の前にチャボが騒いだ分校住宅

所在地鹿児島県伊佐市新川(菱刈小学校新川分校)
年代昭和三十三年
登場大迫京子
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和三十三年五月ごろ、鹿児島県伊佐郡で、一家が菱刈小学校新川分校(のちに廃校)に付いた住宅に住んでいたときの話。夫が急性心臓麻痺で亡くなる数日前の真夜中、家全体が揺れるほどの烈風が吹きつけ、縁の下のチャボが羽ばたいて大騒ぎした。夫が懐中電灯を持って出たが、チャボは眠っており、蛇やイタチが来た跡もない。次の晩も騒ぎがあり妻もついて出たが、辺りは静まり返っていた。倒れる前のある晩には夫婦がそれぞれ夫の死を思わせる夢を見ており、夢でよかったと胸をなでおろした矢先に夫は亡くなったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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