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棚から落ちた本が告げた戦死

所在地北海道紋別郡滝上町
年代昭和二十年
登場加藤多一
出典現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話

どんな伝承か

昭和二十年春のことである。語り手の姉は、夫が戦死したその日に棚から本が落ちてきて、胸が苦しくてしかたがなかったという。そのときは何のことか分からなかったが、二か月ほど経って戦死公報が届き、日付を見て「ああ、やっぱりあの日とぴったり」と驚いたそうである。物が落ちる音や物の異変が、遠くで起きた死を告げるという話は各地から報告されている。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・2003年(平成15年))

『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』は、松谷みよ子が編んだ現代の民話の聞き書き集で、二〇〇三年一月付の文庫版まえがきを持つ筑摩書房の文庫版である。一九七八年に発刊された『民話の手帖』を通じて全国から寄せられた回答を中心に、臨死体験、死の知らせ、寺へ来る死者、生まれかわりの話を収める。「あの世へ行った話」「死の話」「生まれかわり」の三章の冒頭に編者の論考を置き、細目ごとに所在地・話者・出典を添えた類話を並べる。

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