寒さになって知らせに来た父
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どんな伝承か
昭和五十七年六月十九日のことである。夜中に寒くて寒くて目が覚めた。気温は高いのに厚い掛け布団をかけてもまだ寒い。父が来ているのだと思い、「おじいちゃん寒いの、大丈夫よ明日きっと行くよ」と声をかけた。翌日、二百キロメートル離れた病院へ行った。ずっと昏睡状態だった父は、語り手が看病した夜に急に痰がからみ、次の日の早朝、一筋の涙を流して意識のないまま亡くなった。それまで二週間ほどは夫の姉が看病していたという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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