**東京都立川市**
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どんな伝承か
**東京都立川市**。五日市街道に権三峠という所があったが、この峠の南側に権三という百姓の家が一軒だけあった。雑木林と桑畑がつづき昼間でも淋しいところで、権三の家もいつの頃かつぶれてしまった。昭和初年のこと。このあたりにも街道の両側に新しい家が並びはじめた。その中のある家のおじいさんが原因不明の病気にかかり寝こんでしまった。医者にかかっても良くならず思いあまって祈禱師にみてもらったところ「私は権三屋敷で死んだものだが、未だに浮かばれず苦しんでいる。『みたまれいじん』という文字を石に彫って庭の片隅でもいいから建ててくれ」。さっそく石屋に頼み、「みたまれいじん」と彫ってもらい屋敷の中に祀った。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 死の知らせ・あの世へ行った話』を小話単位で全699話収録。死の知らせ・予兆、あの世(地獄・極楽)へ行った話、死者からのサイン、生まれかわりなど、生死とあの世にまつわる現代の民話を全国から採集し地域・話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明606話・市区町村判明489話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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