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寝台の間で鳴かされた鶯の谷渡り

所在地愛知県名古屋市中区(名古屋城)
年代現代
登場佐橋憲次
出典現代民話考 ― 軍隊

どんな伝承か

昭和十五年四月から七月、名古屋歩兵第六連隊補充隊には「鶯の谷渡り」と呼ばれるいびりがあった。兵舎にずらりと並んだ細い寝台の下を新兵にくぐらせ、寝台と寝台の隙間から顔を出させてホーホケキョと鳴かせ、また潜って次の隙間から顔を出させる。端まで行けば折り返して戻らせ、古兵が今日の鶯は声が悪いなどと言えば、良しと言われるまで何度でも繰り返させたという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸)

『現代民話考 ― 軍隊』は、松谷みよ子が編んだ、軍隊と戦争をめぐる現代の民話の集成である。日本民話の会の雑誌『民話の手帖』での呼びかけやアンケート、聞き書きによって寄せられた話をもとに、十五年戦争を中心に徴兵検査から新兵のしごき、戦地、虐殺や飢え、敗戦、収容所、戦犯、軍隊生活の怪談までを収める。巻頭に序文「明日の民話のために」と論考「軍隊考」を置き、十三の部に分けた各話の末に話者と回答者の名と在住地を記す。

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