昭和十九年の暮れ頃、海軍から呼び出しがきて、私(木工
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どんな伝承か
昭和十九年の暮れ頃、海軍から呼び出しがきて、私(木工類、桶の製造販売をしていた)と桶や一人と金具造りの職人一人が軍用車に乗せられた。手拭で目かくしをされて。いま考えてみると千葉県の五井あたりじゃないかと思う。あの辺は要塞地帯で一般の人たちは近づけなかった。潜水輸送船(あつみ四寸の板、胴まわり十五尺、長さ二十五尺、大砲の弾のような形)の胴体にタガをかけたいのだが、何を使ってどうしめたらよいかというようなことを聞かれた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代民話考 ― 軍隊(松谷みよ子・民話・口承文芸・昭和)
松谷みよ子『現代民話考 ― 軍隊』を小話単位で全712話収録。徴兵・新兵・上官・戦地・戦争の残虐・敗戦・収容所・軍隊の怪談など、軍隊と戦争にまつわる兵士たちの現代民話を全国(一部は戦地・海外)から採集し話者つきで収録する。各話に採集地(都道府県・市区町村)と話者・回答者を可能な範囲で付す(県判明189話・市区町村判明76話、戦地や場所不明の話を含む)。原典は読者からの投稿・採訪に基づく現代民話の集成。
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