勝間の男女別墓地
どんな伝承か
千葉県市原郡湿津村の一番奥まった部落勝間には、男女別々の墓地がもうけられていた。部落はずれのムカイザカという丘の上へのぼった所に六地蔵がならび、それにつづく墓地が女の墓地で、そこから畑をとおって一町ばかり台上を奥へ入った所にあるのが男の墓地である。この墓地を使う二、三軒の家できくと、先代までは夫婦でも男女別々の墓地に埋めていたが、何といっても不自然なので、自分の代からやめて一方にだけ埋めることにしたという。男墓地はオキナントーと呼ばれ、奥ラントーの訛ったものであろうとされる。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
霊魂の行方(最上孝敬・最上孝敬・葬送民俗・昭和(民俗学))
民俗学者・最上孝敬『霊魂の行方』。日本各地の葬送習俗を実地調査し、死者の霊魂がどこへ行きどう処理されるかを論じた葬送民俗研究の集成。