奥座敷の畳を立てる弓矢の悪魔払い
どんな伝承か
石原の諏訪ノ木では、講に入っている家へ本宮からオッシャマと呼ばれる使いの祈禱師が遣わされ、悪魔払いの祈禱を行った。祈禱師が泊まる場合は、寝所にあてた奥座敷の天井へ本宮の札を貼る。そして深夜の二時ごろになると畳を一枚はがし、裏を表に向けて立てかけ、そこへ悪魔払いの札を留めて、弓矢を用いた祈禱を行ったという。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
渋川市誌 民俗編(市史編纂シリーズ)
『渋川市誌 民俗編』は、渋川市の市誌民俗編のうち、第六章「民俗信仰」の第一節から第五節の初めまでを収めたものである。人魂・幽霊・ロクロッ首・生まれかわり・死神などの霊魂の話、手をつけてはいけない聖地や耕すと祟る忌地、オサキ使いや狐つき、神かくし、若宮八幡などのたたり、イチッコと呼ばれる巫女や祈禱師、東向き鳥居参りなどの祈願を、市内の大字ごとの聞き書きで記す。はじめにで章全体を解説し、続く節では話に見出しと採集地の大字を添える。