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二つ目の太陽を射落とした射留魔の里

所在地埼玉県狭山市入間川(天道山)
登場不明(『入間川町誌』)
出典狭山市史 民俗編

どんな伝承か

昔、空に太陽が二つ現れ、昼も夜もなく照りつけたため草木はすべて枯れ、国中が困り果てた。時の天子は、太陽が二つあるはずはなく一方は魔物の仕業に違いないと考え、退治を命じた。命を受けた都の名高い武士は、下賜された弓矢で怪しい方の太陽を追って武蔵の国に入り、矢を放ってその真ん中を射抜いた。光を失って落ちてきたものを見ると、三本足の鳥だった。落ちた場所は今の入間川中学校の中庭とも公民館の南西ともいわれ、太陽を天道と呼ぶことから天道山と伝えられた。魔を射止めた土地なので一帯を射留魔の里といい、これが入間川の名の起こりだという。

原典より

二つの太陽が天に出て昼夜の別なく照らされた為、地上の草木は全く枯れ果ててしまう有様に、日本国中の上下の心配が一方でなく、時に聖天子上に在わし、天に二つの太陽があるはづはない、一つの太陽はおそらく魔物の仕業に違いない。—— 狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

狭山市史 民俗編(狭山市(狭山市史編さん室/民俗調査担当))

『狭山市史 民俗編』は、狭山市の市史のうち民俗を扱う巻で、ここにはその「五 伝説・昔話・世間話」の部分が収められている。堀兼・入間・奥富・柏原・水富・入間川の各地区で古老の座談会と個別の聞き取りによって集めた話を、話者の地区・名・生年を添えて載せ、不老川や堀兼の井、影隠地蔵、キツネ、豪商綿貫家の話などを含む。伝説は水・動物・植物・地名・人物・塚・神仏・地蔵・妖怪変化など十項に分け、話ごとに[解説]を付す。

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