大雪で流れたISF幹部との会談
どんな伝承か
グラスゴウでの国際会議を前に、日本心霊科学協会の会館へミス・マーベル・ヒュームという若い婦人が突然訪ねてきた。ホテルで協会の所在を調べてもなかなか分からず、親切な日本人にようやく案内してもらったという。車中の話では、彼女は幹事長メイジャー・パターソンに頼まれ、この協会がISFの会議へ日本代表を送るにふさわしい規模の組織かどうかを見に来たらしい。著者は理事一同との会談を提案し、三月十二日の正午と決めたが、その日は東京としては珍しい大雪となり、交通は麻痺して彼女も理事たちも来られなかった。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
心霊研究者の旅(田中千代松・1970年(昭和45年))
『心霊研究者の旅』は、田中千代松が一九七〇年十一月付のはしがきを付してまとめた、一九六九年の夏、吉田氏とともに国際スピリチュアリスト連盟(ISF)のグラスゴウ会議に出席した旅をつづった紀行である。会議の議事や家庭交霊会の見聞に加え、ハワイ、アメリカ、欧州、カイロを回り、心霊研究ゆかりの施設や図書館を訪ねた記録を収める。会議の報告、往路の「ゆき」、復路の「かえり」の三部に、ISF幹事との面会記を附録として添える。