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大死一番と呼ばれた入神体験

所在地東京都豊島区巣鴨
年代不明
登場田中千代松、河上肇、竹内正一、心霊研究者、体験者、献身園を共に組織した同志
出典霊の世界 ― 小品集

どんな伝承か

無我の愛を実践するには夜に眠って身体を休めることさえ主義に反すると、河上肇は思いつめた。自ら睡眠を断つと決意した当夜、彼は死を考えたのではなく死を決したのだと後に書いている。小我を滅ぼして物と心の対立を超え、心で心を見ることができた瞬間こそ宗教的真理をつかんだ瞬間だというのである。禅でいう大死一番にあたるとも述べた。田中千代松は、この記述を心霊科学の報告を知る者だけが理解できる入神の体験と読み、憑依とみてよい節もあると指摘する。河上自身は付随して起きた異常な生理状態を説明できず一時的な発狂かとも言うが、田中はそれを精神病学者の鑑定に委ねるべき事柄ではないとした。

原典より

「私は死を考えたのではない、死を決したのだ、死に直面したのだ。—— 霊の世界 ― 小品集(田中千代松・心霊研究文庫III・1978年(昭和53年)) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

霊の世界 ― 小品集(田中千代松・心霊研究文庫III・1978年(昭和53年))

『霊の世界――小品集』は、田中千代松が心霊研究について新聞・雑誌に書いた随筆や小論を集め、一九七八年に心霊研究文庫の第三冊としてまとめた本である。心霊研究協会(SPR)の成り立ちや催眠術・超心理学の来歴、クルックスやフラマリオンらの研究を論じる文章のほか、土井晩翠や福来博士の心霊体験、平田篤胤が記した仙童寅吉、秋山真之の霊夢などの話を収める。「エッセイ種々」「群像」「ものがたり回顧」の三部に分け、各篇に初出誌を記す。

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心霊研究エッセイ『霊の世界 —小品集』構

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