詐欺で失脚した天然社の御本尊
どんな伝承か
先年、池袋に起こった天然社は、多数の信者と財宝とを集め得た点で、また当時のお歴々といわれる諸公の過半までも信者に引き入れた点で、ある意味では今日の大本教よりも遥かに有力なものであった。しかし、その御本尊であった何某が、ひとたび詐欺恐喝という罪名のもとに巣鴨監獄に投ぜられるや、たちまち信者の心を失い、いまでは一人も天然社を口にする者がいなくなった。著者はこれを、宗教や思想団体の仮面をかぶった集団をどう処置すべきかを示す「よい教訓」として引き、大本教についても同様に破廉恥行為を究明すべきだと説いている。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
變態心理と犯罪(中村古峽・大正10年代~昭和初期(推定1920年代))
二重人格の諸事例(變態心理と犯罪)/アンセル・ボーン/フェリダの交替人格/変態心理と犯罪/催眠と記憶障害/憑依とされた病理の科学的説明