百キロを隔てたカードの送受信実験
どんな伝承か
近距離での実験を重ねたのち、筆者は一九六八年の九月から遠距離での試みに移った。相手は同じN子で、栃木県小山市にある彼女の自宅と、東京・豊島区の筆者のアパートとは約百キロメートル離れている。時刻をあらかじめ決めておき、ESPカードの図形のいずれか一種類と、続けて赤・青・緑・黄のうち一色を送受信するという手順である。双方が時間をずらして送信と受信を行ったが、手元に残るのは筆者の記録だけであった。二か月続けた結果、的中は全印象の三分の二を超える三十八個に達した。さらに興味深いのは、同じ日の送信内容と相手の発信内容がしばしば一致したことで、これも約三分の二であった。
原典より
至近距離の実験に対して、私は一九六八年の九月より、遠距離の実験を試みた。—— テレパシーの四次元(山本佳人・超心理学・念写) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
テレパシーの四次元(山本佳人・超心理学・念写)
『テレパシーの四次元』は、山本佳人が著したテレパシーと超常現象の解説書である。ライン博士のカード実験やソ連のテレパシー研究、植物の電気信号や念写の実例を紹介し、著者自身が一九六九年に記録した透視の的中例を日付入りで挙げて、テレパシーの仕組みと体得の方法を説く。「テレパシーと科学」「テレパシーの本質」「テレパシーと人間」などの章を立て、科学技術・精神科学との関わりを論じる資料編とあとがきを末尾に置く。