状袋の文字と名刺を言い当てた透視試験
どんな伝承か
明治四十一年頃、兄・清原猛雄は透視能力を確かめようと、御船千鶴子を熊本市の自宅に呼び寄せて試験を行った。半紙に「精神一到何事かならざらん」「新式療法完成せば天下万民の幸福なり」など三枚の文字を書いて状袋に入れ透視させると、二枚は間違いなく言い当て、一枚は意味だけ的中した。また「余田司馬人」という名刺を状袋に入れて置くと一字違いで当て、「恭賀新年、坂田敬三」は一字の違いもなく当てた。福来友吉博士は済々黌の井芹校長の紹介で二月十六日に十九枚の名刺を厳封して通信実験を行い、錫箔を貼った名刺や住所書きまでほぼ的中させた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
千里眼獨習(神秘術研究會)
『千里眼獨習』は、神秘術研究會が著し、盛報館から出た千里眼の独習書である。密封した書状を読んだ下婢の話やスウェーデンボルグが遠方の火災を知った話、御船千鶴子の透視実験など内外の事例を挙げ、千里眼の理論、催眠術との関係、意志・感情・身体の修養による練習法を説く。例言と内容目次に続く十六項目の本文に、手・爪・顔の部位から人の性質や吉凶を見る付録「人生豫言術」を添える。