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賽の河原で閻魔の裁きを受けた男

所在地山口県光市
年代平安
登場中谷昇、臨死体験者、研究者
出典臨死体験(立花隆)

どんな伝承か

山口県光市の中谷昇は、一九三八年に横須賀の海軍砲術学校で教員助手を務めていたころ、事故で頭蓋骨を折り、一週間も意識が戻らなかった。目を覚ましたときには、すでに香典まで集められていたという。その間に彼が見たのは、白装束の巡礼となって水のない賽の河原を歩く光景だった。向こう岸では朱塗りの椅子に閻魔大王が座り、生前の行いを見透かして地獄と極楽を振り分けている。死後の世界を知りたくて書物を読んでいた中谷は極楽へ回され、花の咲き乱れる草原と美しい寺を目にしたが、僧に来るのが早すぎると諭されて病室へ戻った。

原典より

日本人の神仏体験でもう一つ述べておきたいのは、古典的な閻魔(えんま)さまが出てくる例についてである。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)

『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。

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