トップ > 東京都の伝承 > 北区

臨死体験に映る日本人の宗教心

所在地東京都北区
年代現代
登場林喜美、臨死体験者、研究者
出典臨死体験(立花隆)

どんな伝承か

全身麻酔をかけられただけで手術そのものは順調に進み、生命の危機は起きていなかった。それでも体験の中身から見れば典型的な臨死体験だと立花隆は言う。状況にこだわればこれは臨死体験ではないが、麻酔中は仮死に近く、内容に質のちがいがないなら同じものとみてよいとする立場もある。危機が起きなくても体験はよく生じるのである。日本の例では神仏そのものが主役として現れることは少なく、天女や天使が脇役のように出てくる場合が多い。欧米の報告に見られる深い心の交流という要素が欠け、神仏が出ても心象風景にとどまる。その差は宗教心の質の差にあり、世論調査を見ても日本人の宗教活動は墓参りや守り札程度の習俗でしかないという。

原典より

このケースの場合、林さんは全身麻酔をかけられて手術を受けただけで、手術それ自体は順調に進行し、この間、客観的に生命の危機が発生していたわけではない。—— 臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション) より引用
地図で位置を見る

※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

臨死体験(立花隆)(立花隆・臨死体験・ノンフィクション)

『臨死体験(立花隆)』は、立花隆が著したノンフィクションである。一九九一年三月放送のNHKスペシャルのための取材を出発点に、日本と欧米の体験者の証言、キュブラー・ロスやムーディら研究者への聞き取り、「文藝春秋」連載中に寄せられた体験談を収める。体外離脱、光の体験、文化による体験の差、感覚遮断や脳の仕組みを章ごとに論じ、末尾で現実体験説と脳内現象説を比べたうえで、著者は基本的に脳内現象説に立つと述べる。

種別から探す

第十七章 パウロの回心

北区の伝承

同じ種別の伝承

同じ文献『臨死体験(立花隆)』の伝承