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社務所で売られた縁切りの御符

所在地東京都板橋区本町(縁切り榎)
年代1888年(明治二十一年)以降
登場神道大成教教師の金井豊儀、平山省斎、神道大成教を率いた教派神道の指導者
出典西郊民俗 縁切り榎

どんな伝承か

明治二十一年から、平山省斎の率いる教派神道の神道大成教がこの木のかたわらに祈祷所を設け、大成教榎教会と名のった。教師の金井豊儀が木を管理し、茶屋の跡に建てた御堂で毎朝五時に祝詞をあげ、参る人に神符や奉納用の小絵馬を配った。神符のなかには縁切りの御符というものもあり、包みを開くと榎の樹皮を粉にしたものが入っている。これを別れたい相手に飲ませるという古いまじないが、教会の社務所で売られるという形で生き続けていた。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

西郊民俗 縁切り榎(長沢利明・西郊民俗シリーズ)

『西郊民俗 縁切り榎』は、長沢利明が東京都板橋区本町の縁切り榎について書いた民俗学の論考である。旧中山道板橋宿の榎が縁切りの神木とされた由来を、『新編武蔵風土記稿』や五十宮下向の際の注進書、身禄伝説、江戸の随筆と川柳、明治の講談本からたどり、樹皮を煎じて飲ませるまじないや小絵馬・祈願文の奉納、今の参拝のようすを記す。後半で足利の縁切り稲荷など各地の類例と比べて婚礼行列が避ける場所のタブーとの関係を考え、末尾に注と文献を付す。

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