線路に伏す首なしのワイシャツ男
どんな伝承か
東海道新幹線の山崎のあたりでは、昭和四十一年七月二十九日の夜、立て続けに三度も亡霊が目撃された。午後七時五十分、下りひかり一九号の屋根谷政勝運転士が、白いワイシャツの男が線路にうつ伏せになっているのを見た。八時十分には上りひかり二八号の小林武運転士が同じ姿の男を見て、逃げるのを追ったが見失った。八時半にはこだま二〇六号の早川英生運転士らが、首のないワイシャツ姿の男がうつ伏せになっているのを見つけた。三年後に少女が現れたのも同じ地点で、国鉄が公表を好まないため、実際にはもっと出ているとみられるという。
原典より
四九三地点で首のないワイシャツ姿の男が線路にうつ伏せになっているのを、発見。—— 現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の怪奇-日本列島のミステリー地帯(鈴江淳也・1970年(昭和45年))
『現代の怪奇――日本列島のミステリー地帯』は、鈴江淳也が前著『日本の奇談』に続けてまとめた、現代の超常現象と奇談のレポートである。桑名の「天狗の初さん」、新幹線の亡霊、京都のタクシーに乗る幽霊客、人魂、原因の知れない奇病、念写と三田光一の透視などを、著者の取材・面談と、大正の新聞から昭和四十年代の週刊誌までの記事で集めて収める。五つの部に分け、あとがきは昭和四十五年三月の日付で、巻末に機関誌などを入手できる団体・研究家の一覧を付す。