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谷底の寺から届いた月夜の歌

所在地東京都新宿区南元町(一行院)
年代昭和期のある晩
登場長田幹彦、ローフェ先生、十菱鱗、ローフェの言葉を訳した研究者
出典私の心霊術

どんな伝承か

ある晩、著者が精神統一をしていると、月のよい夜のことで、突然、歌が聞こえてきた。家から三町ばかり離れた谷底にある一行院という寺の方角からで、そこではローフェ先生が霊的な体操を行っていた。届いたのは先生がいつも唱えている歌謡で、ひと節しか聞こえなかったが、たしかに先生の声だった。著者はこの奇怪さに驚いている。もっとも、その修法で治るはずだった自分の症状は、医者に診せると単なる脚気の合併症で、ビタミン剤の注射を打つと運動障害はたちどころに治ってしまったという。

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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

私の心霊術(長田幹彦・1955年(昭和30年))

『私の心霊術』は、長田幹彦が昭和三十年に著した心霊研究の随筆集である。死後に残る霊や地獄・極楽をめぐる考えを述べ、熊本の家系や安達謙蔵との交わり、東京放送局の文芸顧問だったころの回想、霊友会など戦後の新興宗教への批判、前著『霊界』への反響と自らの信仰を語る。「心霊科学の来世観」「霊界の構造」「ぼくの信仰」などの章からなり、末章「ある霊媒の生態」では霊媒服部との実験とそのトリックの顛末を描く。

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