無人の駐車場から響く運動会の歓声
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どんな伝承か
物書きになる前、著者は岩手県久慈市にあるアレン短大で日本文学と国語表現法の講座を受け持っていた。ある日、学生に作文を書かせながら教室を見回っていると、窓の外がやたらと騒がしい。教室は二階にあり、窓の外は広い駐車場である。そこで大勢の子供たちが元気に笑い声を上げていた。窓を開けて確かめると駐車場には誰もおらず、笑い声もぴたりと止んでいた。窓を閉めると二、三分もしないうちにまた歓声が上がり、花火を上げる音や拍手、声援まではっきり聞こえた。付属の小中学校の運動会かと思い学生に話しかけたが、学生たちは何の音も聞こえない、運動会も行われていないと言う。その間も著者の耳には子供の声が渦巻いていた。
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
黄昏綺譚(高橋克彦・幽霊・怪異体験・現代)
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久慈市の伝承
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