群参と踊りを咎めた岡山藩の触れ
どんな伝承か
備前の岡山地方では、慶応四年一月に岡山藩が、札の降った家に大勢で押しかけて踊りなどを企てるのはけしからぬことなので咎める、という触れを出している。著者は、このような触れが出された以上、それより前に岡山でも騒ぎがあったのだろうとみている。騒ぎの中身は本文に書かれていない。
原典より
瀬戸内側に戻って備前岡山地方をみると、ここでは慶応四年一月に岡山藩が、降札のあった家に群参して、踊りなどを「企」てることは、「不埒」であるから咎める旨の触れを出しいるので(『藩法集・岡山藩』)、…—— ええじゃないか(高木俊輔) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
ええじゃないか(高木俊輔)
『ええじゃないか』は、幕末維新期の民衆運動を研究してきた高木俊輔が、慶応三年から翌年にかけて広がった「お札降り」と「ええじゃないか」の乱舞を各地の史料からたどった歴史書である。三河吉田での初出から東海道、甲斐、江戸、信濃、伊勢、京都、大坂、中国、淡路、四国まで、日記や記録に残る降札と踊りを国ごとに述べる。概観と東国・西国の四章に続く終章で降札の作為者やおかげ参り、世直しとの関わりを論じ、参考文献を付す。