富士の夕日の空に現れた銀褐色の円盤
どんな伝承か
昭和四十五年十一月二十一日の午後四時四十分ごろ、東京都板橋区中台の天文ファン佐藤真雄は、富士山に沈む夕日を二階から見ていたとき、西の空に光るものを見つけた。一緒にいた母も見えると言った。物体は銀白色と褐色を混ぜたような色の円盤状で、はじめは人工衛星エコーほどの速さだったが、急にジェット機並みに速くなり、すっと消えた。見えたのは十秒足らずで、仰角二八度あたりを水平に一五度ほど動いたという。佐藤はそれまでも怪しい飛行物体を何度も見ていたが、形まではっきり見たのは初めてだと会誌に書いている。
原典より
昭和三十八年二月十四日六時ごろ、愛知県岡崎市柱町の峯沢秀治君は、西空の仰角六〇度くらいのところに、横に長いレンズ状の物体を目撃、それは南から北の方へ進んでいた。—— 日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本のUFO(池田隆雄・UFO・未確認現象・1974年(昭和49年))
『日本のUFO』は、池田隆雄が昭和四十九年に著した、日本国内のUFO目撃事例の研究書である。古記録に残る怪しい星や安政の江戸大地震で目撃された光り物から、昭和二十年代以降の各地の目撃、着陸痕、レーダー捕捉や機上目撃までを、国内のUFO研究団体の会誌や新聞記事をもとに集める。編隊飛行、形態、色と舷窓、運動、知的な行動、天体との関係、着陸痕、海上の活動、レーダーと機上目撃の章に事例を分類し、巻末に参考資料とあとがきを置く。