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しきみの葉で菓子を買う子づれ幽霊

所在地香川県さぬき市前山譲りは
年代昔
登場真鍋もとえ、話者(譲りは)
出典ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌

どんな伝承か

昔、身ごもって八、九か月の女が亡くなり、尻の下にサシゲタを敷いて埋葬された。その近くの菓子屋には、毎晩一人の女が菓子を買いに来るようになったが、代金に置いていくのは金ではなく、しきみの葉だった。不思議に思った菓子屋がある晩あとをつけると、女は墓場の辺りで姿を消し、そこから子の泣き声が聞こえてきた。見ると墓に大きな穴があいていて、中で子が生まれていたという。譲りはの真鍋もとえが語った話で、この土地では「子づれ幽霊」と呼ばれているらしい。

原典より

不思議なことに持って来るのはお金でなくてしきみの葉じゃ。—— ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌(武田明・高橋克夫ほか) より引用
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※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません

出典の文献について

ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌(武田明・高橋克夫ほか)

『ダムに沈む ―香川県長尾町前山地区民俗誌』は、武田明・高橋克夫らが香川県長尾町の前山地区の暮らしを記した民俗誌である。祭りの項に続く「口承文芸」の項を昔話と伝説・世間話に分け、昔話は星越・大多和・譲りはの古老の語りを話者の名を添えて土地の言葉のまま書きとめる。伝説と世間話には中津・大多和・ゆずりはなどの天狗石や川女郎、首切れ馬、桂洞法印の化物寺の話を収め、項の末尾に執筆者の名を記す。

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