佐女川神社の寒中みそぎ
どんな伝承か
禊は垢離とも呼ばれ、水ゴリ・滝ゴリなどは珍しくない清浄法で、水の浄祓力によって身の穢れを洗いさる方法である。神社の祭で神輿を海水や川の中に入れる浜降り・浜行きの行事も同じ趣旨であった。津軽海峡に面した北海道の木古内町、佐女川神社の寒中ミソギは、毎年一月一五日に四人の青年たちによって行われる。北海道の一月中旬のことだから、寒いというよりは皮が痛いだけだというが、こうした寒中ミソギはなお各地で行われていると記されている。
原典より
津軽海峡に面した北海道の木古内(きこない)町佐女川(さめがわ)神社の寒中ミソギは、毎年一月一五日に四人の青年たちによっておこなわれる。—— 現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年)) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
現代の迷信(今野圓輔・現代教養文庫・1961年(昭和36年))
『現代の迷信』は、今野圓輔が昭和三十六年に著した、現代の俗信を一般の読者に向けて説いた読み物である。昭和三十年代の新聞・雑誌の報道や聞き書きを主な材料に、縁起かつぎ、前兆・占い・禁忌・まじない・願掛け、憑きもの落としの殺人や新興宗教の騒ぎまでを全国から拾い集めている。「現状」「過誤と真実」「その背景」「迷信論」の四部から成り、巻末に読者の問いに答える迷信身の上相談を付ける。