頭屋が家にこもる木頭のショウジイリ
どんな伝承か
徳島県那賀郡木頭村北川では、頭屋が一年に二軒ずつ当たり、忌のかかった家には当てない。当たると村人は「御柴を頂いておめでとうございます」とあいさつした。祭りは十一月二十二日で、頭屋は一か月前から下肥を手にせず、殺生もしない。祭りの一週間はどちらか一方の家にこもり、これをショウジイリともミカワリともいう。よその者を家に入れず、家族は機を織らず、祭日前の三日間は川に入って水をかぶって身を清めた。
原典より
祭りは一一月の二二日であるが、頭屋はその一ヵ月前から下肥を手にしない、殺生もできない。—— 日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか) より引用地図で位置を見る
※伝承地の場所は必ずしも正確ではありません
出典の文献について
日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗(原田敏明・池上廣正・堀一郎ほか)
『日本民俗学大系 第8巻――信仰と民俗』は、原田敏明・池上廣正・堀一郎ら十二人の執筆者による論文集である。民間に伝わる神と霊の観念、家や村の氏神、職業の神、祭りの日取りと組織、憑きものや妖怪を題材に、各地の調査報告や古記録に見える事例を引いて論じる。原田の総説に始まる十七編からなり、後半では修験道・庚申信仰・キリシタン・新興宗教と民間信仰とのかかわりを扱う。